あをぎりの小さなおはなし

つれづれなるままにその日暮らし…

〔お薦め小説〕グイン・サーガ

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 こんにちは(´・ω・`)あをぎりです。

 星野監督すい臓がんで亡くなられましたね。そんな事もありふと、いづれカテゴリで追加しようと思っていた「あをぎりが読んだ事のあるお薦め小説」を紹介してみる気になりました。

大基本としてネタバレはしない方針なので、内容について殆ど触れる事はありませんが、ご紹介させてください。

1.概要
この作品は、作者栗本薫氏による、ヒロイック・ファンタジー小説です。
現在は、1979年(昭和54年)9月の第1巻『豹頭の仮面』の刊行以来、作者本人の130巻を含め、有志続筆により141巻までが発刊されている日本最長小説となります。
豹頭の戦士グインを主人公として、架空の世界に生きる彼を中心とする様々な人物、国家勃興、策略の他、彼に関わる人物のスピンオフも含めた壮大な物語。
そう、主人公グインの頭は「豹頭」です。彼自身の出自を探す大本流の中、様々に織り成される人々の物語は、概要としても書き切れるものではなく、続刊中であり、未完であり、永遠なのかもしれません。

(正伝が130巻、外伝が22巻(上下巻1編を含むため23冊)刊行された時点で中断したが、その後は複数の作家により執筆が再開され、続篇の刊行が続いている。正伝125巻発行時点での発行部数は累計3000万部以上)Wikipediaより


2.作者の逝去
作者、栗本薫氏は、2009年(平成21年)5月26日、すい臓がんのため亡くなられ、本作は未完成作品となりました。
初巻から100巻完結という構想が明かされていて、2005年には、第100巻『豹頭王の試練』が刊行されたものの構想通り完結とはならず、当時読者は喜んだものです。
その事については、とあるインタビューの中で「どこまで続くかは自分(作者)自身にも予想がつかない」とか。
しかし、最大の謎を遺したまま、一旦未完となってしまいました。
現在は、栗本氏の夫であった今岡清氏の、「誰かがこの物語を語り継いでくれればよい」の意志の元、有志作家による続刊が刊行されていますが、あをぎり的には『「ドラえもん」は大山のぶ代で終わった』タイプの人間なので永遠の未完作品と捉えています。


3.未完でもお薦めな理由
よく、「騙されたと思って…」と人は口にしますが、自分がもし言うのであればこの作品を挙げます
実用書しか読まないよ。ファンタジーものはどうも…という人にも、

「騙されたと思って1巻だけ『最後まで』読んでみて」

と、言いたいです。
ネタバレではありませんが、第1巻『豹頭の仮面』の前半、正直半分くらいまでの部分は、(゜Д゜) はぁ?何この話、訳がワカランです。
(前評判で初めて自分が読んだ時そう思いました)
しかし、巻末最後の1文を読み終えた時、当時のあをぎりは、チャリンコダッシュで本屋へ行き、とりあえず5巻まで買い込みました。
(今は電子書籍あって便利ですね。でも、自分は現物ないとイヤン派ですが)

作者栗本氏は、中島 梓(なかじま あずさ)名義で、評論活動や作詞作曲、ピアノ演奏、ミュージカルの脚本・演出なども手がけたそうですが、読めば読むほどに天与の才を持った人はいるものだと実感します。

 

4.騙されてみる?
現在でもグイン・サーガは自分の本棚に100冊弱がずらっと並んでいます。(全部でないのは、学生時代に借りパクされたものg…)
中には、話の流れで「流し的部分」な巻もあるのですが、お気に入りエピソード巻などは、10年以上経った今でも時々手にして読んでいる本です
星野監督すい臓がん逝去でちょいと書いた紹介ではありますが、このたわけ者に1度騙されてもいいかと思った方がいればぜひ読んでみて下さい。 

グイン・サーガ1 豹頭の仮面

グイン・サーガ1 豹頭の仮面

 

本日完結のわんこ話はこちら♪


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