あをぎりの小さなおはなし

つれづれなるままにその日暮らし…

1.わんこやにゃんこの話-ねこばなし

【ねこばなし】ねこにっき

私は雌猫である。名前はまだないの。 というか元からないの。 人間が言うにはノラって名前らしいのだけど、そんな事は割とどうでもいい。 だって猫だから。 (=^. .^=) 小さな頃の事は、よく覚えていない。 私が私だなって思ったのは、丸いものがいっぱいある…

【ねこばなし】にずのこと

冷たい秋雨の降りしきる早朝、僕はにずとであった。 微かな泣き声は自分を呼んでいた。 道の真ん中で、雨に濡れそぼったまま。 僕は傍まで行くと、まったく動かないにずを両手で包むように抱き上げた。 小さなりんご一個分にも満たない命の重さを感じた時、…

【ねこばなし】すみれの咲く頃に

また今年も春がやって来る頃になりました。 私の実家は「村」が地名に着くような場所で、実家一軒屋の裏手は山、目の前にはおじいちゃんが作った畑があるような場所です。 実家の裏手は土手になっていて、春になると毎年、すみれの花が咲きほこります。 私が…

【ねこばなし】猫を拾った。名前はまだない。

今日、私は猫を拾った。名前はまだない。 冬の雨が降る寒い夜、会社帰りの道を車で走っていたら、道の真ん中に黒い猫がいた。 スピードを出していなかったし、轢いてしまうような事もなかったが、手前で車を止め、降りてみるとまったく逃げようとする気配が…

【ねこばなし】トラさんの思い出

わたしが始めてトラさんに出逢ったのは、中学校にあがってからのことでした。中学への通学路にある民家のブロック塀の上に、とても大きな茶色のトラ柄の猫が必ず決まった場所に座っているのです。これが、いつもの登下校の風景になった頃、いつしかわたしの…

【ねこばなし】美佳とさくら

ある春の昼さがり、私は高校からの親友である美佳のマンションを訪ねました。 一緒に合格した大学を卒業後してからは、お互いに仕事もあり、時々電話と食事をするくらいでしたが、この秋に結婚が決まったとのこと。 何度も、おめでとう!を言ったあと、美佳…

【ねこばなし】むーのこと

12月も半ばを過ぎるとすっかり冬の様相を呈し、夕暮れを過ぎても街中はあわただしく年末年始の特需にむけ寒さに逆行するかの様な活気があり、駅から続く商店街ではこの時間帯でも特売セールの看板を掲げまだまだ忙しくお客を捌いている。仕事を早く切り上げ…

【ねこばなし】ハナのこと

ハナをもらってきたのは父でした。私が中学生二年生の時、会社の人から無理やり押し付けられたというその仔猫は、真っ白な体をしていて、鼻のまわりだけほんのり茶色をしたとてもかわいらしい女の子でした。 実家に帰ると今でも父とハナのことははっきりと思…


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